苗場山周辺(新潟) 八木尾山(1500.0m) 2019年6月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:16 ゲート−−4:21 カッサダム 4:27−−4:39 巡視路分岐(標高1330m)−−5:00 巡視路分岐(標高1490m)−−5:02 八木尾山 5:18−−5:27 巡視路分岐(標高1330m)−−5:34 カッサダム 5:41−−6:35 ゲート

場所新潟県南魚沼郡湯沢町
年月日2019年6月23日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場ゲート前に駐車場あり
登山道の有無送電線巡視路あり
籔の有無巡視路から三角点までの5mくらいが根曲がり竹の藪。他は多少草が足に当たる程度
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメントカッサダムに至る車道と送電線巡視路を組み合わせて往復。苗場山祓川登山口へ向かう林道との分岐に施錠されたゲートがあり、カッサダムまで4km強歩く必要あり。ダムから山頂まで送電線巡視路あり。三角点は藪の中だが巡視路の近くで、巡視路に面した箇所に達筆標識あり




しっかりと施錠されたゲートから出発 カッサダム入口にもゲートあり
ゲートから見たカッサダム ダム湖
ダム堰堤で対岸へ 対岸に続く車道を進む
光ケーブルが埋設 車道終点に道無し! 逆戻り
ここが巡視路起点 ちゃんと巡視路が続く。周囲は根曲がり竹
先の鉄塔まで巡視路が続く 最初の送電線直下で上に向かう巡視路へ
巡視路はあの鉄塔へ続く 気温は+12℃。この時期にしては涼しい
ここだけ表層が崩れて滑りやすい 送電鉄塔根本からさらに巡視路を奥へ
巡視路分岐は右へ 緩やかに登る。周囲は根曲がり竹+灌木
最高点を行き過ぎ 達筆標識発見!
達筆標識の裏側 藪の中に三角点
カッサダム湖を見下ろす。対岸はかぐらスキー場
右岸側から見たカッサダム 草刈り直後

左岸側には監視カメラ 積雪計か?
東電ではなく電源開発のダムだった ダム入口分岐
ダム堰堤。かなりでかいロックフィルダム 往路で落とした手袋を回収
地元の車が入っていた ゲート到着


 かぐらスキー場田代エリアに隣接してカッサダムがあり、そのすぐ東側に八木尾山がある。スキー場が営業している間は田代ロープウェイを使って入れば山頂駅から尾根を北上すれば山頂なので楽に行けるが、無雪期は深い藪が予想されるためこのルートは使えない。そもそもロープウェイが動いていないし。そこでカッサダムに至る林道を使うことになるが、ここは起点となる苗場山祓川登山口に至る林道との分岐点にゲートがあり一般車は入れない。地図上でゲートからカッサダムまでの道のりを計測したら約4kmで、往路の登りを考えると歩いて1時間20分前後だろうか。この程度なら許容範囲だろう。

 威守松山から下山し、越後湯沢で買い物をしてから現地に入る。基本的には苗場山祓川コースの案内標識に従って進めばいい。大島地区から始まる林道が通行可能なのはネットで事前に調査済み。昨年は林道が崩れて入れなかったのが、工事が仮開通までできる程度に進行して通行可能になっていたが、まだ崩壊箇所の復旧工事が行われていた。平日だと時間通行止めがあるので要注意だが土日は工事が休みなので問題なし。かぐらスキー場みつまたエリアは高石山に登った時に通過していてちょっと懐かしい場所。あの時はスキー場がギリギリ営業している期間で、スキー場の営業前と営業後の時間にスキー場内を突っ切ったが、今は雪のかけらも無く、その当時は圧雪車が通っていた林道を普通車で上がっていける。

 向山は帰りがけに登ることにしてまずは八木尾山に向かう。苗場山祓川コースとの分岐で左へ入るとすぐに施錠されたゲートが降りており、その手前に駐車場があった。一般車はここから歩きとなる。地形図を見るとカッサダムを高巻きする箇所までは平坦な区間が続くので、自転車が有効に使えそうな場所であった。電動アシスト自転車ならカッサダムまで楽に入れるだろう。今夜はここで車中泊。夕方はにわか雨が降ったが夜半には止んでくれた。しかしこれだと明日早朝は藪が濡れたままかなぁ。

 日曜日は早く自宅に帰って月曜の会社に向けて疲れを癒したいので日の出前に出発。昨日に続いて真っ暗の中を歩くが今日は林道歩きなので楽だ。最初は舗装で途中でダートに変わるが路面状況は非常に良好で、手入れされているし頻繁に車両が入っていることが分かる。出発時は寒さを感じていたが歩いて体が温まったので途中で夏の格好へチェンジ。露出した肌にはたっぷりと虫よけをかける。もうどこの山に行っても虫よけは必須だ。この時に手袋を路上に置きっぱなしにしてしまったことが発覚したが、面倒なので帰りに回収することにしてそのまま先に進んだ。体が温まれば手袋は不要な気温だったし、防水手袋もある。

 カッサダムへ上がる林道が右へ分岐するとやっと登りにかかる。緩やかな登りで足に優しいが、直線的でない分、距離が延びるのでちょっともどかしい。ダムのすぐ左岸で林道が分岐し、ダムへと続くのはゲートが閉じた左の道である。ゲート左の土手のような盛り上がりでゲートを迂回してダムの堰堤上へ至る。既に周囲は十分に明るい時間になっていた。ゲートからここまでの所要時間は1時間5分だったのでいいペースで歩いている。

 カッサダムは巨大なロックフィルダムで、下流側を見下ろすと大きな石が積まれた様子がよく分かる。上流側は満々と水をたたえ、大きなダム湖を構成していた。これから梅雨が本格化するので水位を下げているかもしれないが、満水のようにも見えるのだった。ダム堰堤上には何かの観測設備が立っていたが雨量計ではなく、下に突き出したセンサーらしきものを見る限りは積雪量計かもしれない。

 長いダムの堰堤を渡り終えて対岸へ。林道はまだ続いており、地形図ではこのまま進めば送電線巡視路に自然に変化するように見えるのでそのまま歩くが、途中でぷっつりと終わってしまい、その先は深い根曲がり竹の藪。事前調査でグーグルアースの衛星画像で巡視路があるのは確認済みだったので現地で見つからないはずがない。そこで逆戻りして光ファイバー埋設標識が出ていた排水溝らしき構造物沿いの刈り払いを入ってみることにした。広く刈り払っているが草で覆われ、ぱっと見た感じでは道があるようには見えず防火帯のように思えたが、傾斜が緩んでその先が見えるようになると刈り払いは八木尾山を巻くように進んでおり、巡視路に間違いなさそうだ。根曲がり竹の刈り払いは完璧でも下草の刈り払いは完璧ではなく低い草に覆われている。草は昨夜の雨で盛大に濡れたままだが、今日の靴は新しい登山靴なので防水は完璧だ。長い林道歩きが無ければ長靴で歩いたのだが。

 まだ薄暗い樹林帯を抜けて最初の送電線直下に到着すると、今まで歩いてきた水平方向の巡視路と交差するような上下方向の巡視路が登場。これが山頂へ達する巡視路なのでここで乗り換える。今までよりは刈り払いの幅が狭まるが、根曲がり竹が体に触れるような場所は無い。所々で黒い樹脂製の階段が埋め込まれていて整備状況は良好だ。ずっと上に送電鉄塔が見えていて、そこを経由するのだろう。その鉄塔直下で斜面が崩れて滑りやすい土がむき出しになった区間があり、ここにはトラロープがぶら下がっていた。登りは使わなかったが下りでロープのお世話になった。ここは背の高い根曲がり竹が邪魔をしないのでカッサダム周囲の様子が良く見えた。ダムの西側は広範囲でスキー場のゲレンデになっていた。

 送電鉄塔に達すると傾斜が緩んで巡視路は山頂方面へ進路を変える。巡視路の整備状況はこれまで同様に良好。山頂直下で巡視路が分岐するが、右に緩やかに登る道が山頂へ至る道のはずなのでそちらへ。地形図では山頂のすぐ東側に送電鉄塔が立っているので、そこに至る道だろう。問題は巡視路が真の山頂を通っているかどうか。周囲は根曲がり竹だけでなく灌木も混じった藪が広がり、巡視路が山頂を通っていない場合は少なからず濡れた藪漕ぎが必要だ。

 山頂一帯は平坦な地形で、藪に覆われて視界が得られないこともあって目視で明瞭な最高点を探し当てるのは困難だ。こんな時はGPSの出番で、紙地図に記入しておいた山頂の緯度経度をGPSに打ち込んで残距離を確認すると西に出た。ということは行き過ぎで逆戻り。山頂までの距離が10mを切る場所で巡視路脇の藪の中に達筆標識を発見! 久しぶりのご対面だ。ということはこの付近に三角点があるはずだが、巡視路沿いには見当たらず、北側の藪の中にあるいらしい。濡れた藪で雨具無しで突っ込めば全身びしょ濡れになってしまうのでここで安価なカッパを着こむ。残念ながらズボンは靴を脱がないと履けないので登山靴を脱いで履く。ここが山用のゴアとの大きな差だ。

 達筆標識の奥へと濡れた藪をかき分けると、僅か5m程しか離れていない地点で三角点を発見! これならナタを持ってきて刈ってもよかったなぁと思えるほどの近距離であった。無事に三角点を見つけられて大満足して藪を抜け出して、巡視路で着替えて下山開始。

 当然だが帰りも往路を戻る。それ以外は深い根曲がり竹の藪なので無雪期は巡視路しか使えない。ダム堰堤を渡りきると監視カメラの存在に気付いたが、通常は人間が24時間監視しているのではなく、何かあったときに事後確認するための物だろう。もしくは大雨の時に異常が発生しないかチェックするためのもの。少しの間カメラの動きを見ていたが全く無かった。

 林道を下っていると途中で長岡ナンバーの車を発見。地元の山菜取りかな。周囲に人影無し。ゲートに戻るとこれまた地元ナンバーの車がちょうどやってきたところ。こちらはゲートの鍵を持っていないようで私の隣に駐車して山菜取りの格好へ変身中。時期的にちょっと遅いような気もするが。

 林道を下ると里の手前で検問所があった。昨日夕方は無人でゲートも開いていてフリーパスだったが、いったい何の用だろう? 一時停止して窓を開けると車の中を見回して「登山ですか?」と聞かれた。これから帰りですと答えると手動でゲートを上げて通してくれた。おそらく山菜取りの検問なのだろう。

 

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